結婚後、一度は家庭に入ったものの「自由になるお金が欲しい」と再就職。

自分へのご褒美として、「もうそろそろ年齢的にもエルメスを持っても良い時期かな」と思うようになった。

出張のある仕事だったので、都会のショップに立ち寄ってはエルメスのお財布を探す日々。

何しろお値段的に、気軽に買えるものでなかったため、それから2年ほど過ぎてようやく入手している。

いくら自分で買ったとはいえ、生活費を出してくれている主人には感謝、感謝。

それにしても、エルメスを知らない人はいるのだろうか

エルメスは世界の代表的な高級ブランドとして知られており、ブランドに無知な人にも「電車男」に登場する”エルメスたん”により知れ渡ったように思う。電車男ブームが懐かしい。

エルメスは、元々は高級馬具の取り扱いを行っていたのだけど、その高い技術はさることながら一点一点を職人が手作業で作るというこだわりがある。

そのため、入荷時期、入荷数、入荷する色は未定で、ショップ店員でさえわからない

しかし、商品を手にとってみればこの価格にも納得。上品な美しさを兼ね備えた品格を感じることができる。

入手困難ってこういう事を言うの!?エルメス長財布の希少性

エルメスの長財布といえば、「ベアン、ドゴン、アザップ、コンスタンス、ケリーウォレット、エヴリン、MC2」と全部で7種類ある。

革の種類にもよるけれど、エルメスのお財布の価格は最低22万円~と、決して安い買い物とは言えない

また、ショップによっては店頭にお財布自体が存在しない。だから、「いつでも見に行けて買える」という商品ではない。そもそもお財布の店頭在庫が品薄なので、色、シリーズを比較して選ぼうということもなかなかできない

「うーん・・参ったな」というのが、当時の思い出だ。

予約注文が基本的にできない

特にエルメスはお財布に関して、国内で非常に人気があるため、予約や注文ができない

ネット通販全盛期のこの時代に、「なんで?」と思う方が大半だと思うけれど、これがエルメスがエルメスたるゆえんでもある。とても希少性が高い

ただし、他店に在庫がある場合は、取り寄せ・取り置きが出来ることもある。

基本的には、毎朝店頭に届いた荷物を開けて初めて、ショップ店員も「今日は○色の入荷があった」「今日は入荷なしと」いうことがわかるとも言われている。

ショップ店員ですら、在庫や色を正しく把握できていない、色のカタログ見本もない。

これは一般的なブランドでは考えられないような状況だけど、これによってブランド価値が大きく上がっていることも確かだと思う。

エルメス「ドゴン ロング」との出会い。25万円弱を即決!

購入までの2年間で、どれだけエルメスショップに通っただろうか。

エルメスの長財布はベアンかドゴンのどちらかにしようと決めていたので、この2種類を実際に手にとって、気にいった色のものを買おうと決めていた。

ちなみに、エルメスの中で一番人気はエルメスの頭文字Hが目をひくベアンだと店員さんに教えてもらった。見ればすぐにエルメスのお財布とわかるのだけど、何色か見た結果、私はあまり惹かれなかった。

逆にドゴンはGMという横幅20cm高さ12cm奥行1cmという男性に人気の大きな長財布しか見たことがなく、手の小さい私にはとても大きく、まるでシステム手帳という印象。

ところがある日、あまり期待もせずに、とあるエルメスショップをのぞいたところ、一目ぼれしたのが、ドゴンロングという横幅20.5cm高さ10.5cm奥行は1.5cmという一般的な長財布の大きさのもの。

色も今までに見たこともないブルーニュイという濃紺で、その年の秋の新色だったこともあり、次の入荷は未定とのこと。

柔らかい革で肌触りも今までに経験したことのないくらい上質だった。だた、即買いに躊躇したのは、外側についていた小銭入れが気になったから。

小銭入れは別に持っていること、ファスナーは他のものを傷める、という理由で少し抵抗が・・。

しかし、ブルーニュイという色目とドゴンロングのエレガンスさが気にいってしまい、「これだ!」ということで、25万円弱という値段にもかかわらずカードで支払った。

主人には「欲しいと直感が働けばその場で買う」と2年間、ずっと言っていたので、相談無しで買えたのは大きかった。

使い勝手の良いドゴンロング

ドゴンロングは、2つ折りでカード入れ8ポケット、マチなし札入れ2ポケット、外側にファスナー付きの小銭入れがある。

ドゴンのデザインはエルメスのなかでもシンプルで、収納力が高いということでも有名なお財布

クレジットカード、キャッシュカード、ポイントカードを8枚のポケットにいれ、現金をたくさん入れても型崩れしないで、綺麗な形を保ってくれる丈夫さも良い。

私は現金とカードを両方使い分けているので、マチのない紙幣入れでも一切問題なく使える。カードも使うのは3枚くらいなので、パンパンに膨れることもない。自分の使い方にマッチしており大事にしている。

「エレガント」この一言に尽きるくらい気品がある。持つ女性の印象までも変えてしまうほどの一流財布といっても過言ではない。さすがはハイブランド。

このお財布を手にしてから、大人の女性の仲間入りができたように感じずにはいられない。

レビュアー年齢 40代
財布のブランド エルメス(HERMES)
財布の名称  ドゴン ロング
財布の素材 牛革
財布のタイプ コイン2つ折り
購入価格 購入時 241,920円